
シマノのカウンター付きベイトリール「バルケッタ」には、BB、無印のバルケッタ、Fカスタム、プレミアムがあります。見た目と番手が似ているため、価格差ほど性能が違うのか、イカメタルやタイラバにはどれを選べばよいのか迷いやすいシリーズです。
まず結論からいうと、価格を抑えた最初の1台ならバルケッタBB、軽さと汎用性のバランスなら無印、フォールレバーと巻上距離アラームを使いたいならFカスタム、巻きの滑らかさまで妥協しないならプレミアムが候補です。多くの人にとって性能と価格のバランスがよいのはBBかプレミアムです。
この記事では2026年8月時点のシマノ公式情報を基に、4シリーズの違いと番手の選び方を整理します。価格や在庫は変動するため、購入前に販売ページで確認してください。
バルケッタ4シリーズはこう選ぶ
| シリーズ | 公式価格、税別 | 代表的な特徴 | おすすめする人 |
|---|---|---|---|
| バルケッタBB | 17,200~18,200円 | 必要機能を絞ったベーシックモデル | 予算を抑えてカウンターリールを始めたい人 |
| バルケッタ | 24,600~25,700円 | CI4+ボディで軽量、ドラグ音付き | 軽さと幅広い番手から選びたい人 |
| バルケッタFカスタム | 35,800円 | フォールレバー、巻上距離アラーム、金属ボディ | イカメタルやタチウオでフォールも攻めたい人 |
| バルケッタプレミアム | 46,500円 | マイクロモジュールギア、8BB、上位の巻き心地 | 釣行頻度が高く操作感まで重視する人 |
4シリーズ共通の強みは、水深を把握できるカウンターと暗い船上でも見やすいLEDバックライトです。一方で、ボディ素材、フォールレバー、巻上距離アラーム、ギア、ベアリング数が価格差につながっています。
4シリーズの機能差を比較
| 比較項目 | BB | 無印 | Fカスタム | プレミアム |
|---|---|---|---|---|
| フレーム素材 | 高強度樹脂 | CI4+ | アルミ | アルミ |
| ベアリング数 | 3 | 3 | 5 | 8 |
| X-SHIP | なし | なし | あり | あり |
| マイクロモジュールギア | なし | なし | なし | あり |
| フォールレバー | なし | なし | あり | あり |
| 巻上距離アラーム | なし | なし | あり | あり |
| 巻上・フォール速度表示 | なし | なし | あり | あり |
| ドラグサウンド | なし | あり | あり | あり |
単に上位ほど軽いわけではありません。150DH系で比べると、BBは220g、無印は195g、Fカスタムは225g、プレミアムは220gです。軽さだけならCI4+を採用した無印が有利です。Fカスタムとプレミアムは金属ボディとフォール系機能を持たせており、重量より剛性と操作機能を優先しています。
1. バルケッタBBは価格を抑えた最初の1台
バルケッタBBは、カウンター、LEDバックライト、交換可能な電池、スーパーフリースプールを備えたエントリーモデルです。150番はPE1.5号を200m、PE2号を150m巻けるため、近海のタイラバ、ライトジギング、イカメタル、タチウオなどに対応しやすい糸巻量です。
弱点は、フォールレバー、速度表示、巻上距離アラーム、ドラグサウンドがないことです。また150番の自重は220gで、無印より25g重くなります。年に数回の船釣りや予備機には十分です
逆を言えばシンプルな機能で十分な性能を持っています。また同価格帯のダイワの紅牙XICや、LIGHT SW X IC SSは、電池交換が自分で出来ない弱点があるので、バルケッタBBは非常にバランスの良いモデルです。
特にイカメタルシーズンや、ティップラン、アジングなどにはオススメできます
タイラバ中心で一定速度を保ちたいなら150DH-PG、回収速度を重視するなら150DH-HGが選びやすい番手です。右巻きは150、左巻きは151を選びます。
2. 無印バルケッタは軽さと汎用性のバランス型
無印のバルケッタは、CI4+フレームによる軽さが大きな魅力です。150DH系は195gで、BBより軽く、魚が走ったときに音で分かるエキサイティングドラグサウンドも備えています。フォールレバーまでは必要ないものの、手持ち時間が長いイカメタルやタイラバを快適にしたい人に合います。
100、150、300番があり、PG、HG、シングルハンドル、ダブルハンドルから選べる点も強みです。
PE1号前後で軽快に扱うなら100DH-HG、一般的な船ライトゲームを幅広くこなすなら150DH-PGまたは150DH-HG、PE2号を300m必要とする深場や太糸なら300番を検討します。
フォール中の速度管理や音による巻上距離通知が必要になった場合はFカスタム以上が候補です。そこまで使わない人にとって、無印は価格、重量、番手の選択肢がまとまった堅実な中核モデルです。
3. バルケッタFカスタムはフォールを使う釣りの本命
Fカスタムは、フォールスピードをレバーで調整できるモデルです。イカメタルでゆっくり落として抱かせる、タチウオで反応の出る層へ速度を変えて入れるなど、落とす動作を再現したい場面で役立ちます。
巻上距離アラームは、着底後に設定距離ごとに最大3回音で知らせる機能です。船長から「底から10m」のような指示が出たとき、カウンターを見続けず誘いに集中できます。PE0.6、0.8、1.0、1.2、1.5号の指定糸学習にも対応しており、細糸を使うイカメタルとの相性がよい構成です。
150DHと151DHはギア比6.9、DHXGは8.1です。通常のイカメタルや幅広い船釣りならDH、素早い回収と手返しを優先するならDHXGが候補になります。BBや無印にあるPGモデルはないため、低いギア比で一定のスロー巻きを最優先する人は注意してください。
4. バルケッタプレミアムは巻き心地まで求める上位機
プレミアムは、Fカスタムのフォールレバー、速度表示、巻上距離アラームに加え、マイクロモジュールギアと8個のボールベアリングを搭載します。負荷をかけたときの巻きの滑らかさや、細かな操作感まで重視した最上位モデルです。
150DHの自重は220gで、Fカスタム150DHより5g軽量です。機能の方向性はよく似ていますが、公式価格では10,700円の差があります。釣行頻度が高く、イカメタル、タチウオ、ライトアジ、タイラバ、ライトジギングを1台で高い水準にまとめたい人に向きます。
反対に、フォールレバーを初めて使う人や価格とのバランスを優先する人は、先にFカスタムを検討した方が選びやすいです。プレミアムの価格差は、主に巻きの質感と内部構成への投資と考えてください。
バルケッタFカスタムとプレミアムの違い
迷いやすいのがFカスタムとプレミアムです。両方とも金属フレーム、X-SHIP、フォールレバー、レベルワインド連動、速度表示、巻上距離アラームを備えます。実用機能だけを並べるとFカスタムの完成度は高く、プレミアムとの差は小さく見えます。
- Fカスタム:フォール機能を使いたいが、費用も抑えたい人
- プレミアム:マイクロモジュールギアと8BBによる巻きの滑らかさまで求める人
迷ったらFカスタムを基準にしてください。長時間巻き続ける釣りが多い、上位機を長く使いたい、巻き感の差に予算を払えるという条件がそろうならプレミアムが候補です。
番手と記号の選び方
| 表記 | 意味 | 選び方 |
|---|---|---|
| 150 / 151 | 150は右巻き、151は左巻き | 普段巻く手に合わせる |
| DH | ダブルハンドル | 一定速度で巻くタイラバや繊細な誘いに向く |
| PG | パワーギア | ゆっくり安定して巻きたいとき |
| HG | ハイギア | 回収速度と汎用性を重視するとき |
| XG | エクストラハイギア | 深場からの回収や手返しを最優先するとき |
| 300 | 糸巻量の多いモデル | PE2号300mなど太糸・深場向け |
イカメタルではPE0.6~1号前後を使う場面が多いため、基本は150・151のダブルハンドルが選びやすいです。タイラバで等速巻きを重視するならPG、タチウオやライトジギングも兼用するならHG系が扱いやすくなります。最終的には乗る船の推奨ライン号数、水深、オモリの重さを確認してください。
釣り方別のおすすめ
- 初めての船釣り・予備機:バルケッタBB 150DH-HGまたは150DH-PG
- イカメタルで軽さ重視:バルケッタ 100DH-HGまたは150DH系
- フォールで積極的に誘う:バルケッタFカスタム 150DH・151DH
- 深場から素早く回収:FカスタムまたはプレミアムのDHXG
- 多魚種を上位機1台で:バルケッタプレミアム 150DH・151DH
- PE2号を300m必要:BBまたは無印の300番
イカメタル用ロッドも同時に選ぶ場合は、シマノ セフィア メタルスッテ全シリーズ比較も参考にしてください。釣り方と必要な道具を先に整理したい人は、夜焚きイカメタルのロッド・タックル選びから確認すると組み合わせを決めやすくなります。
よくある質問
まとめ:迷ったら無印かFカスタムを基準にする
- 価格を抑えるならバルケッタBB
- 軽さと番手の豊富さなら無印バルケッタ
- フォールレバーと巻上距離アラームならFカスタム
- 巻き心地まで求めるならバルケッタプレミアム
最初に予算と釣り物を決め、次に右・左、ギア比、ハンドル、糸巻量を選ぶと失敗しにくくなります。年に数回ならBB、軽さを重視するなら無印、イカメタルやタチウオでフォールまで使い込むならFカスタム、釣行頻度が高く最上位の操作感を求めるならプレミアムという順番で検討してください。




















