
釣りへ持って行く氷の量に迷ってませんか?外気温、釣行時間、日差し、フタを開ける回数に加え、釣れた魚を冷やす氷は絶対に必要です。釣ったあと冷やしこみをしない魚は激マズになります
ちなみに氷はクーラー容量の10%~20%を出発前の基準にします。また真夏の長時間釣行では25%~を確保します。
クーラーの氷には海水を入れてキンキンの海水を作っておくと、魚の冷やしこみが素早くなり鮮度を保つことができます。魚は冷やしこみが完了したら袋に入れ冷海水の中に沈めておくのがベストです。飲み物は袋に入れるか別の小さなクーラを持ち込むとよいでしょう
クーラーボックス容量別・必要な氷量の早見表
| クーラー容量 | 10% | 15% | 20% | 25% |
|---|---|---|---|---|
| 10L | 1kg | 1.5kg | 2kg | 2.5kg |
| 15L | 1.5kg | 2.25kg | 3kg | 3.75kg |
| 20L | 2kg | 3kg | 4kg | 5kg |
| 25L | 2.5kg | 3.75kg | 5kg | 6.25kg |
| 30L | 3kg | 4.5kg | 6kg | 7.5kg |
| 35L | 3.5kg | 5.25kg | 7kg | 8.75kg |
| 45L | 4.5kg | 6.75kg | 9kg | 11.25kg |
| 60L | 6kg | 9kg | 12kg | 15kg |
| 80L | 8kg | 12kg | 16kg | 20kg |
- 10%:涼しい時期、短時間、飲み物中心の出発点
- 15%:春・秋の半日釣行、日陰に置ける場合の出発点
- 20%:暑い時期の一日釣行、船釣り、魚を持ち帰る場合の出発点
- 25%:猛暑、長距離移動、開閉が多い場合に検討する量
ダイワの「KEEP」とシマノの「COOL」は表記は、いずれも外気40℃の環境で本体容量の25%に相当する角氷を使って保冷力を測定しています。これは各製品を同条件で比較するための試験であり、「25%入れれば必ず何時間もつ」という意味ではありません。メーカーも、外気、氷の状態、内容物、フタの開閉などで結果が変わると案内しています。
計算式は「容量分+魚を冷やす分」
出発時の氷量は、次の式で考えると迷いにくくなります。
準備する氷量 = クーラー容量 × 0.1~0.2 + 見込み釣果重量 × 0.3
真夏・長時間・直射日光では、容量側を0.2~0.25にする
国連食糧農業機関(FAO)の技術資料では、魚1kgを0℃まで冷やすために理論上必要な氷は、魚体温20℃で約0.23kg、25℃で約0.28kg、30℃で約0.34kgです。
この数値には、外から入る熱やフタの開閉による損失は含まれません。そこで家庭の釣行準備では、覚えやすく魚1kgにつき氷0.3kgを追加基準とし、暑い日は余裕を持たせます。
例1:15Lクーラーで春・秋に半日釣り
容量分を10%の1.5kg、見込み釣果2kgに対して0.6kgとすると、合計は2.1kgです。端数を切り上げ、2.5kg前後を準備します。朝から昼までの日陰の堤防釣りなどが想定です。
例2:30Lクーラーで真夏に一日釣り
容量分を20%の6kg、見込み釣果5kgに対して1.5kgとすると、合計は7.5kgです。予備を含め、8kg前後を基準にします。直射日光を避けられない、飲み物も頻繁に出す、帰宅まで長い場合は10kgへ増やします。
例3:45Lクーラーで青物の船釣り
容量分を20%の9kg、見込み釣果10kgに対して3kgとすると、合計は12kgです。大型魚は魚体の中心まで冷えるのに時間がかかるため、15kgを出発点にします。船から氷が支給される場合は、支給量と受け取れる時点を予約時に確認してください。
氷を毎回6kg以上使うならセカンド冷凍庫も検討
釣行のたびに6~12kgの氷を作ると、家庭の冷凍室を長期間占有します。市販氷を買い続ける費用と、釣行の数日前から作る手間を減らしたい場合は、氷、冷凍エサ、処理した魚を分けられるセカンド冷凍庫が便利です。
氷だけなら60L、氷とエサを段ごとに分けるなら80~90Lが選択の目安です。霜取り方式や設置幅を含む現行3機種は、釣り用セカンド冷凍庫の比較で確認できます。
冷凍庫を買う前に、まずフリーザーバッグで釣り用の氷を大量に作る方法を試し、自分が一回に使う量を把握すると選びやすくなります。
クーラーに氷を増やすべき6つの条件
- 気温が30℃を超える:外から入る熱が増え、魚を冷やす前にも氷が溶けます。
- クーラーを直射日光の下に置く:白系の本体でも日陰より不利です。
- フタを何度も開ける:飲み物用と魚用を分けられるなら、小型クーラーを追加します。
- 常温の飲み物やエサを入れる:内容物を冷やすためにも氷が消費されます。
- 釣り場から自宅まで遠い:釣行時間だけでなく帰宅までの時間で計算します。
- サバ、カツオ、ブリなどを持ち帰る:魚体温を素早く下げるため、少量の氷だけでは不足しやすくなります。
クーラーボックスに入れる氷を減らす方法
断熱グレードでクーラーボックスを選ぶ
同じ容量でも、スチロール、発泡ウレタン、真空パネルで保冷指標と本体重量が変わります。真夏の一日釣行や帰宅まで遠い場合は、真空パネルの高保冷モデルが氷不足を抑えやすい一方、短時間釣行では軽い中間グレードの方が扱いやすいこともあります。
22~32Lの現行モデルは、ダイワ・シマノの高保冷クーラー比較で内寸・重量と合わせて紹介しています。
前夜からクーラーを予冷する
室温のクーラーに本番用の氷を入れると、本体を冷やすだけで氷を消費します。前夜に保冷剤や予冷用のペットボトル氷を入れ、出発直前に本番用の氷へ入れ替えると効率的です。車内も高温になるため、積み込みは出発直前に行います。
ブロック氷と砕いた氷を併用する
大きなブロック氷は溶けにくく、砕いた氷や薄い袋氷は魚や容器との接触面を増やせます。長持ちさせる氷と、早く冷やす氷を分けて準備すると扱いやすくなります。自宅で安く大量に作る方法は、釣り用の氷を大量に作る方法で詳しく紹介しています。
魚用と飲み物用を分ける
飲み物を取り出すたびに大型クーラーを開けると、冷気と時間を失います。飲み物は小型ソフトクーラー、魚はハードクーラーへ分けると、魚用クーラーの開閉を減らせます。
魚を早く冷やすなら潮氷を使う
小型のアジ、サバ、イワシなどを短時間で冷やすには、氷と海水で作る潮氷が便利です。冷たい水が魚体全体へ触れるため、氷だけを当てるより温度を下げやすくなります。
一方、家庭の真水氷が大量に溶けると塩分が薄まり、魚が水っぽくなる場合があります。密封した袋氷やペットボトル氷で海水を冷やす、または冷却後に水を抜いて魚と氷を直接触れさせないなど、魚種と持ち帰り時間に合わせて使い分けます。大型魚は船や魚種に適した締め・血抜きを行ったうえで、速やかに冷やしてください。
氷が足りたか?は帰宅時に判断する
計算値は出発前の仮説です。自分のクーラー、置き場所、釣行時間に合う量は、帰宅時の状態を記録するとよいでしょう。
- 適量:帰宅時にも氷が少し残り、魚が十分冷えている
- 不足:氷が完全に消え、庫内の水が冷たくない
- 過剰の可能性:大量の氷が残り、魚や荷物のスペースを圧迫している
次回は不足なら1~2kg増やし、大量に余ったなら1kg減らします。気温、釣行時間、氷量、釣果重量をスマートフォンへ残しておくと、数回で自分専用の基準ができます。
よくある質問
まとめ:迷ったら20%を基準に釣果分を足す
- 短時間・涼しい時期は容量の10~15%から始める
- 真夏・一日釣行は容量の20%、厳しい条件では25%を検討する
- 見込み釣果1kgにつき氷約0.3kgを追加する
- 前夜の予冷、日陰、開閉回数の削減で氷を長持ちさせる
- 帰宅時に氷が少し残る量を自分の基準にする
最初からぴったりの量を当てる必要はありません。容量と釣果量から少し多めに準備し、帰宅時に残った量を記録してください。「氷が完全になくならず、魚が十分冷えている状態」を基準に調整するのが、最も確実で無駄の少ない決め方です。




















