
「次の釣行では、どうしてもアオリイカを釣りたい」。そう思って道具を探しても、エギの色、号数の違い、シンカーの重さまで選択肢が多く、結局どれを買えばよいのか迷いがちです。
紫系がよいのか、赤テープがよいのか。手持ちのエギにマスクシンカーを足すべきか。船上で迷わない基準を、釣行前に決めておく必要があります。
どんな日でも絶対に釣れる万能エギはありません。ただし、外しにくい選び方はあります。紫系と赤テープを用意し、最初に重さを合わせてから色を替える方法です。
日中の澄み潮や低活性では紫系、ローライト・濁り・深場では赤テープを出発点にすれば、同じ流しで反応差を確かめやすくなります。
秋のアオリイカを絶対に釣りましょう!
オーシャンクレイジーのティップランナーは、イカ釣りのTGベイトと呼べるくらい人気が高くよく釣れますよ。
迷ったら紫系と赤テープの2本から始める
| 海の状況 | 最初に試す色 | 狙い | 反応がないとき |
|---|---|---|---|
| 日中・澄み潮 | 紫系 | 強く光らせすぎず、輪郭を残して見せる | 重さを変えず赤テープへ |
| ローライト・曇天 | 赤テープ | 暗い水中でシルエットを出す | 紫系へ替えて見せ方を弱める |
| 濁り・深場 | 赤テープ | 背景との明暗差を作る | 底取りを確認後、紫系または夜光系へ |
| 潮が速い・ | 色より先に重量調整 | ライン角度とステイを安定させる | 船長指定内でシンカーを重くする |
秋は小型から成長した個体までサイズが混在し、時間帯や潮の変化で反応も変わります。最初から多色を持ち込むより、性格の違う紫系と赤テープを基準にした方が、何を変えた結果なのか判断しやすくなります。迷ったら「重さ→色→号数」の順で調整するのが基本です。
紫系と赤テープはどう使い分ける?
- 紫系は日中の澄み潮や、強いアピールを嫌う低活性時の起点にする
- 赤テープはローライト、濁り、深場で夜のティップランなどシルエットを出したいときに使う
- 色を比較するときは、できるだけ号数と総重量をそろえる
紫も赤も暗色系ですが、潮色、空の明るさ、水深、ベイトの有無を見ながら、見せ方の強弱をつけるために使います。色だけでなく、フォール姿勢と止める時間までそろえて比べると判断しやすくなります。
紫系は澄み潮・日中・低活性から試しやすい
紫系は、澄み潮で派手な色を追い切らないときや、日中にシルエットを残しながらアピールを抑えたいときの候補です。ヤマシタ公式でも、TRシンカーのパープルは澄み潮・低活性時を想定した色として案内されています。
クレイジーオーシャンのティップランナーなら、#03 パープル/パープルや#12 アジ/パープルが基準にしやすく、2026年には#19 紫陽花/クリアパープルUVも追加されています。
まず1本なら色の方向性が明確な#03から始めると比較が簡単です。
赤テープはローライト・濁り・深場で輪郭を出す
赤テープは、光量の少ない朝夕や曇天、濁り、深場でエギの輪郭を見せたいときに使いやすい下地です。ヤマシタのエギ王では、カクテルオレンジや軍艦グリーンなどに赤ボディが設定され、公式にも夜間・ローライトやシルエット効果を意識した説明があります。
赤テープ系のエギでは軍艦グリーンが抜群に反応が良いです!
赤テープ系ではカクテルオレンジも大人気です。シーズン入りすると在庫薄となるので買えなくなる前に購入してください
主役にしたい秋アオリイカ用エギ2本
今回の主役は、性格の異なる次の2本です。
- 専用設計で始めたい人:クレイジーオーシャン ティップランナーの紫系
- 赤テープを軸に重さを調整したい人:ヤマシタ エギ王 LIVEの赤ボディ系
ティップランナーは初めから船の縦の釣りを想定した専用エギです。
一方、エギ王 LIVEは軽快なダートを持つ通常エギで、マスクシンカーを組み合わせると水深や潮に合わせた重さの変更ができます。どちらが上というより、手早さと調整幅のどちらを優先するかで選びます。
クレイジーオーシャン ティップランナー紫系
ティップラン専用設計なので、初めてでも狙うレンジで姿勢を安定させやすい1本です。秋の初期に使いやすい3号・25gの#03 パープル/パープルを、紫系ローテーションの基準にできます。
公式仕様は3号が25g、3.5号が30g。薄型ヘッドとキールシンカーでダートと直進安定性を両立し、止めたときの姿勢まで意識されています。
紫系は#03 パープル/パープルを中心に、#04 パープル/レッドアジ、#05 パープル/グリーン、#12 アジ/パープルなど選択肢が豊富です。個体が育つ時期や強めのアピールが欲しい日は3.5号も候補にします。
注意点は、エギ単体の重さが25gまたは30gで固定されることです。深場や速潮では追加シンカーが必要になる場合があり、反対に浅場では重すぎることもあります。乗る船の指定重量を確認し、同じ紫系でも3号と3.5号を役割分担させてください。
ヤマシタ エギ王 の赤ボディ系:カラーと重さを細かく調整
軍艦グリーンは赤ボディ系の定番として選びやすく、朝夕や曇天、深場で紫系と反応を比べる1本に向きます。3号は秋の小型にも合わせやすく、TRシンカーを足せば船の指定重量へ調整できます。
エギ王 LIVE 3号の公式仕様は15gで、004 カクテルオレンジ、006 軍艦グリーン、033 レッドグレープ、034 パッションレッドなど、赤ボディを使ったカラーがあります。購入画面では背色だけを見ず、カラー名と下地・ボディ表記まで確認してください。
エギ王 LIVEはキャスティング用の軽快ダートモデルで、ティップラン専用エギではありません。TRシンカーを付ければ重量を調整できますが、専用エギと同じ姿勢や操作感になるとは限らない点が弱みです。初めてで操作を単純にしたいならティップランナー、潮に合わせて細かく重さを替えたいならエギ王+TRシンカーと考えると選びやすくなります。
マスクシンカーはヤマシタ エギ王TRシンカーを使う
エギ王TRシンカーは、通常エギの頭部へ付けるティップラン用マスクシンカーです。7g、10g、15g、20gまであれば、だいたい問題ありません。2本のスリットによって市販エギの多くへ装着できます
10gなら、15gのエギ王 LIVE 3号と組み合わせて合計25gが目安になります。浅場や潮が緩い場面の出発点を作りやすく、重さを足したいときだけ着脱できるのが利点です。
ちなみにヤマシタのマスクはティップランナーにも適合します。
| カラー | 使いどころの目安 | ラインナップ上の注意 |
|---|---|---|
| パープル | 澄み潮・低活性でシンカーの主張を抑えたいとき | |
| オレンジ | 高活性時や回収時の視認性を上げたいとき | |
| 夜光 | 濁り・深場でシンカー側から存在を知らせたいとき |
潮が早くて底が取れない、隣とオマツリしそう、エギが落ち着かないときは、色より先にシンカー重量を見直してください。
秋のアオリイカは3号と3.5号がベース
秋の号数は、時期だけで決めず、イカの活性、船の指定を合わせて判断します。
- 初期の小型が多い日は3号を基準にする
- 個体が育つ中盤以降や速い誘いに反応する日は3.5号も入れる
- 重量は号数ではなく、エギとシンカーを合計して考える
イカは意外とデカいエギでも積極的に飛びついてきますので、3.5号を私はメインで使います
実釣では重さを合わせてから色をローテーションする
船上では、次の順序で変えると迷いにくくなります。
- 最初の流しで底取りとライン角度を確認する
- 条件に合わせて紫系か赤テープを選ぶ
- 反応がなければ重さを維持して色だけ替える
- 潮や風が変わったら色より先に重量を合わせ直す
釣れないときに全てを一度に変えると、当たりを生んだ要素が分かりません。ティップランでは、底から何回しゃくったか、何秒止めたか、ライン角度がどうだったかをそろえるだけでも比較の精度が上がります。
最初の流しは底取りとステイの安定を確認
投入後は着底を明確に取り、船長が指定した回数だけしゃくって止めます。穂先に重さが乗らない、ラインが横へ寝すぎる、着底が曖昧なら色を替える段階ではありません。マスクシンカーを一段重くするか、専用エギへ替えて姿勢を整えます。
PEラインは0.6号~0.8号を選びましょう。GOSENのエギングは糸メーカなのでライン寿命も長くコストパフォーマンスにとても優れています。ラインが太すぎると、抵抗が強くなり流されてしまうので0.6号を基準にしましょう
反応がなければ紫系と赤テープを入れ替える
日中の澄み潮なら紫系、朝夕や濁りなら赤テープを最初の候補にします。同じレンジで数回きちんと止めても触らないときは、号数と総重量をできるだけ変えずに色だけ交換してください。小さな触りや追尾が出たら、すぐ大きく変えず、ステイを少し長くして乗せる時間を作ります。
潮が変わったら色より重量を戻す
釣れていた色が急に効かなくなったように見えても、原因が潮の加速ということがあります。着底までの時間やライン角度が変わったら、まず総重量を調整します。エギが狙う層へ入り、安定して止まる状態を作ってから、紫と赤の反応差をもう一度比べてください。
購入前と乗船前のチェックリスト
- 商品名だけでなく、3号・3.5号、カラー名、下地・ボディカラーまで確認する
- 商品カードが複数色をまとめている場合は、販売ページで赤ボディのバリエーションを選ぶ
- マスクシンカーは船の指定重量を中心に、前後2~3段階を用意する
- エギとシンカーの適合、スナップが無理なく通るかを自宅で確認する
- カンナにはカバーを付け、船上では周囲を確認してから投入・回収する
よくある質問
まとめ:紫と赤を基準に、まず重さを合わせましょう
- 秋のティップランは、紫系と赤テープを1本ずつ持つとローテーションの基準を作りやすい
- 日中・澄み潮・低活性は紫系、ローライト・濁り・深場は赤テープを出発点にする
- 専用設計を優先するならティップランナー紫系、調整幅を広げるならエギ王の赤ボディ系+TRシンカーを選ぶ
- 3号と3.5号は時期だけでなく、イカのサイズ、潮、船長指定の総重量で使い分ける
- 反応がないときは一度に全部を変えず、重さを合わせてから色、最後に号数を調整する
色選びは、正解を当てるゲームではなく、当日の反応を比較するための道具です。紫系と赤テープという性格の違う2本に、必要なマスクシンカーを組み合わせれば、持ち込みを増やしすぎずに多くの状況へ対応できます。次の釣行前に船の指定重量を確認し、自宅で組み合わせを作っておきましょう。





















