
「リブウォーターが欲しいのに、近くに売っていない」
「オンラインも在庫切れで注文できない…」
そんな状況、ありませんか?
魚のプロや料理人、釣り人の間で話題の鮮魚革命水リブウォーター!
でも手に入らない時
これって「自分で作れないの??」という疑問が自然と湧いてきます。
本記事では、そんな疑問に対して、
「リブウォーターの自作は可能なのか?」
「どんな成分で、どこまで再現できるのか?」を解説していきます。
※本記事に記載された「リブウォーター」という名称は、株式会社株式会社UMIBO.様の登録商品に関する記述です。本記事は、同社製品の品質・安全性・効能等を否定・保証する意図は一切ありません。あくまで類似の水を自作する方法として読者への情報提供・考察をする目的としております。ご理解のうえご覧いただきますようお願いいたします。
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鮮魚革命水 リブウォーター(LIV WATER)とは?
魚の鮮度を保つための新しい選択肢として注目されているのが「リブウォーター(LIVWATER)」。
釣り人や飲食店のプロが取り入れているこの水は、ただの“塩水”ではありません。魚を美味しく、安全に長持ちさせるための科学的なアプローチが詰まった処理水なのです。
リブウォータの特徴と成分
リブウォーターの主な成分は、以下の3つで構成されています:
- 浄水:98.5%
- 天然塩:1.5%
- ナノバブル(水中の超微細な気泡)
この“ナノバブル”が魚の鮮度維持には大切です。
ナノサイズ(約100ナノメートル以下)の泡は、目に見えないほど小さく、魚の表面や細胞の隙間にまで入り込んで、菌の繁殖や脂の酸化を抑える効果があると考えられます
また、1.5%という塩分濃度は、魚の体液に近く、身へのストレスを最小限に抑えつつ除菌・引き締め効果を持つ絶妙なバランスです。
ファインバブル(ウルトラナノバブル)の作用については以下を参照ください
一般社団法人ファインバブル産業会
リブウォーター(LIV WATER)どんな場面で使われている?
リブウォーターは、釣った魚や捌いた魚にスプレーで吹きかけるだけというシンプルな使い方で、次のような効果が期待できます:
- 魚の表面や腹部の菌の増殖を抑える
- 内臓処理後の傷みやすい部位をやさしく保護
- ドリップ(うま味成分の流出)を抑え、見た目と味をキープ
- 魚の脂の酸化による臭いや変色を防ぐ
特に、夏場や長時間の持ち運びがある釣りでは、リブウォーターがあるかどうかで鮮度に大きな差が出るでしょう(海水の純度100%で0℃に近い温度で運搬できる場合を除く)
また飲食店や料理店でも購入した魚は、流通管理の問題で魚本体がダメージを受けている場合が多いため購入したら、即リブウォータをかけて保存することで、鮮度が長持ちします。真水氷が魚にとっては最悪です
リブウォーターが売切れ・在庫切れ・・・
リブウォーターを使ってみたい!けど、手に入らない時ないです?
SNSや口コミで注目が集まる一方、東北ではタックルベリー宮古店しか取扱店舗がなく、公式オンラインショップでも売り切れが続くこともしばしば。ネットは送料も高いし。
「これ自分でなんとか作れない??」
こんな疑問がわいてきました。リブウォータが大量生産され在庫が豊富になれば解決する問題でありますが、手元にない場合の補助的な代用として考えてみました。あくまでも自己責任の範囲で。
リブウォータの成分を再現できるのか?
リブウオータの成分は書いているように以下となります
①浄水:98.5%(ナノバブル)
②天然塩:1.5%
ここで課題になってくるのが高濃度ナノバブル水の生成です。特殊な装置や機械が必要になりそう・・。
調べてみました!
実際、ガチの高濃度ナノバブルを発生させようとすると業務用や研究用の商品を求めるしかなさそうです
たとえば以下製品です。水道管への取付工事も高額になりそうですね。
株式会社ナノテック様
「高濃度バブル発生器+量子水発生器 Nano Espuma QW 」
株式会社柴田様
トーフレ株式会社様
もう少し家庭用で手軽な商品はないのか?
いくつか発見しました!

安心の国産メーカーである「田中金属製作所」から発売している蛇口に取り付けるタイプのアダプタです。これは簡単に取付できそうです。価格も1万円ほどとリーズナブル。キッチンで水を使うのが楽しくなりそうです。

こちらも蛇口に取り付けるファインバブル発生器になります。
価格も1万以下で購入できます。節水効果もあり特許取得されている商品です。
魚だけじゃなくて普段からナノバブル発生商品を使いたくなってきました・・
ここで課題にぶち当たりました
ナノバブルを発生させる家庭用のアダプタはあるが、これは超微細な気泡を発生させる商品であることです。つまり家庭用の水は塩素やカルキが含まれており、それを超微細な気泡として魚にかけてしまうと、普段の水より魚体に悪影響を及ぼすのではないか?と考えました。
ナノバブルの特徴はその気泡の中に水素・窒素・酸素を封入することができます。
しかしこれを行うには、水に気体を供給しながら高速で流し、バルブやノズルに衝突させてナノバブルを生成する装置が必要です。
個人的には「水素」を入れたかった。
なぜか?
水素は、あらゆる物質の中で最も小さな分子のひとつで、体のすみずみまで行き渡り、細胞の内部にまでしっかり届くと言われています。また水素水はすでに料理や美容に活用されており、抗酸化作用が発揮されることが分かっています。
完全なる「浄水」でこの水素が封入されたナノバブルであれば、ベストと考えたわけです
たどり着いたのは市販の高濃度バブル水
家庭で高濃度バブル水をつくるのは様々な課題がありそうなので、販売されているもので補うのがコスト的にもよいと思いました。いくつか売ってましたのでご紹介します
D&Cから発売されているペット用のナノバブル水素水です。これパーフェクトなのでは???
富士山の雪解け水で、約80年の歳月をかけて、ろ過された水で作られた飲料水なんだそうです。
一番のポイントは、さらにミネラル成分を除去し「0」にしていることです。限りなく浄水に近い!
またナノバブル技術で水素が充填されており、パウチも4重構造なので気体が抜けにくそうです
しかもペット用なので安い!
まさに求めていた商品!
うちのネコにも飲ませられます

ペット用の飲料水が気になる方は、人間用をお求めください
人間用の飲料水はちょっとだけ値段あがりますが、お求めやすい価格で実験にはもってこいでしょう
次に1.5%の天然塩を混ぜこみます
本来は1.5%の天然塩が混ぜこまれた浄水に、高濃度ナノバブルを詰め込む手順と想定できますが、機械がないのでアナログ的な方法になります。
ここで注意点です
ナノバブルの表面電荷は、水中のイオンバランス(=電解質濃度)によって変化します。
つまり塩を加えるとナトリウム(Na⁺)や塩化物(Cl⁻)が増えるため、泡の表面電荷が中和されやすくなり、泡同士が結びつきやすくなって、マイクロバブル化(大きくなる)や崩壊する可能性があります。
リブウォータを塩分1.5%にしているのは、塩分濃度の影響でナノバブルの生成や維持が難しいから?
もひとつの理由なのかもしれません。
逆を言えば1.5%程度であれば大きな影響ないと信じてつくります!
ホントにできんのか?
塩の混ぜ方が激しいと物理的に気泡が破壊される
高速でかき混ぜたり、撹拌機を使ったりすると、物理的に泡が破壊されやすくなる。
コーラをかき混ぜると炭酸が抜けるのと一緒ですね。
つかう塩はコレだ!
精製塩がベストです。
理由は粒子が細かく水に最も溶けやすいことがポイントです。かけ混ぜるときにナノバブルの崩壊を最小限にするには、かき混ぜなくても溶けるくらいの塩がよいです。本来は天然塩を使いたいところですが、ミネラル分が含まれるので溶けるスピードは遅くなりそうです。
塩の名称 | 特徴 | 溶けやすさ | 用途例 |
---|---|---|---|
精製塩(塩化ナトリウム 99%以上) | 工業的に作られた非常に細かい粒子。添加物なしの純粋な塩 | ◎ 非常に溶けやすい | 飲料・調理・科学実験用など |
食卓塩(家庭用の細粒タイプ) | 粒子が細かく均一。多くの場合、サラサラにするための添加物(炭酸マグネシウム等)入り | ◎ | 飲食・塩水づくり |
粉末タイプの海塩(微粉末天日塩など) | 天然塩を微粉末化したもので、ミネラルを含みながらも溶けやすい | ○〜◎(精製塩よりはやや遅い) | 発酵・熟成・漬物など |
まとめ
用意するもの
①お好きな高濃度ナノバブル水
②溶けやすい塩
③スプレーボトル(紫外線カットできるものがよい)
作り方
①高濃度バブル水に塩をやさーしく混ぜるだけ。
②あとはスプレーにいれて好きなだけ魚にかける!
③高濃度バブル塩水となるか、ただの塩水となるかはわかりませんw
最後に注意事項です
本記事では、リブウォーターの仕組みや「類似の水」を自作する方法について考察を交えてご紹介していますが、あくまでも個人の調査・見解に基づいた内容です。記事中で紹介している自作方法については、安全性や効果を一切保証するものではなく、推奨する意図もありません。
万が一、ご自身で作成・使用された場合に生じたいかなる事故・健康被害・品質劣化・トラブル等についても、当方は一切責任を負いかねます。