エギ(餌木)とは主にイカを釣る釣法「エギング」で使用するルアーのことを指します。
エギ自体は300年以上の歴史のあるとても昔からある伝統の釣り具(漁具)です。
それがベースとなり現代のイカ釣りであるエギングで使用されています。
形状は海老(エビ)を模したような形状をしており、弱ったベイト(エビや小魚等)を演出することでイカが捕食しようとギューっと抱きついてきます。
そしてフッキング(アワセ)を入れることでカンナ(針)がイカの体に刺さります。
一つ注意としてカンナには「カエシ」がないため、ラインテンションを緩めずに巻いてこないと、せっかくフックしたイカを逃がしてしまうので覚えておきましょう。
そんな餌木(エギ)は現代、実にさまざまな種類のものがあります。地域や釣り場によって使い分けることでイカの釣果を伸ばすことができます。
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まずはエギの選び方
エギの選び方は4つのポイントがありますのでご説明致します
①大きさ(号数)
エギの大きさは号数で表記されます。エギの大きさは狙うイカの大きさで分類できます
春の親イカシーズンは、3.5号を基本とした大きいエギの使用をおすすめします。
初秋の子イカシーズンには2.5号以下の小さいエギを使うとよく釣れます。
また秋が深まり個体が成長してくると3号、3.5号もしくは4号のサイズを選ぶと効果的です。
大きいエギであればあるほどイカへのアピール力は高くなります。
②沈下速度
エギは同じ号数でも重さが異なる場合があります。その理由は沈下速度が関係しているからです。当然同じ号数でも重量が軽いエギであれば沈下速度がゆっくりになります。
軽いエギは浅場でイカ釣りをするときによく使います。また水深があっても潮がゆっくりであり海が静かなときも効果的です
沈下速度が遅いということはフォール時間(沈下するまでの時間)が長いので、その分イカへのアピール時間を長く確保することができます。
反対に水深のあるポイントであれば沈下速度の早い重いエギ(ディープタイプ)を使用することで底を取ることができ、釣果を伸ばすことができます。
また「木製」や「プラスチック」といった素材の差でも沈下速度変わってくることもあるので押さえておきましょう。
水深によって最適な沈下速度を選択することにより、釣果を伸ばすことが可能になるのです。エギはジグと同様に重量がパッケージに表記されていますので、同じ号数で見比べてみれば、容易に重いエギか軽いエギか判断できます
③カラー(エギの色)
カラーは時間帯や海面水色によって変えていくことで釣果を伸ばすことできます。
例えばイカが高活性になるといわれる「朝マズメ」や「夕マズメ」はピンク・オレンジ・ゴールドの目立つカラーに反応を示しやすいです。サンライズやサンセットの色として太陽カラーが合致するからです
夜であれば視認性を良くするためにグロー(蓄光)の入ったカラーを選ぶとよいでしょう
日中で曇りの場合、濁り潮の場合も視認性をよくするグローや紫外線を吸収し光るケイムラ系がおすすめです
反対に日中で光量が多い晴天時は、イカからエギがよく見えていますので派手すぎるアピールは不要です。従いましてシルバーやブルーなどナチュラル系から選択するとよいです。このようにエギングでは状況に応じたカラーセレクトが重要になります。
④ラトル
エギの中にラトルが入ったものがあります。ラトルとはボール状のプラスチックや金属のことを指します。このラトルが内部に入ったエギを使用することにより「音」でルアーの存在をアピールすることができます。
特に濁りが強い状況や、初秋のような活性が高い時期に使用すると効果的です。ラトル音はアピールが強すぎ警戒される場合があるので、状況によって使い分けしましょう。
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ヤマシタエギ王K
ヤマシタから発売されているエギ「エギ王K」になります。ベーシックなエギとして多くのエギンガーに愛用されており、どんな状況でも扱いやすいのが特徴です。とくに安定した姿勢を保てるような構造になっているため、スレたイカに対しても大変有効です。低活性時の時にも有効なおすすめしたいエギになります。
ヤマシタエギ王Qライブサーチ
同じくヤマシタのエギ王シリーズ「ライブサーチ」はアピール力に優れています。内部にはラトルが入っており、音でのアピールが可能です。また沈下速度が速いため、スピード感のある誘いができるため高活性時に威力を発揮するルアーになります。
釣り場着いてから、一投目に使用することで簡単にその日のイカの活性を測ることができます。
ダイワエメラルダスステイRV
ダイワから発売されているエメラルダスステイRVはフォールでアピールに特化しています。安定したフォール姿勢により、警戒心の高いイカに捕食スイッチを入れさせることが可能です。
シャクりでのアピールはほどほどにし、ラインテンションを張ったままキープし、フォール中のアタリに集中しましょう。
またラトルも入っているので音でもアピールが可能です、低活性・高活性のどちらでも使用できる万能さを持っています。
ヨーヅリアオリ―QRS
ヨーヅリから出ているエギ「アオリ―Q」はダートアクションでイカを引き寄せることが可能です。アイ(スナップを掛ける部分)が回転するようになっており、それによる不規則な動きでイカの好奇心を掻き立てます。
カラーリングもイカの視覚をよく考えてあり、特に高活性時に使っていただきたいエギになります。
林釣漁具製作所餌木猿
コアなファンが多い「餌木猿」は木製のエギになります。
木製なので浮力があり、フォール時間を長く確保することが可能です。浅場や低活性のイカにじっくりアピールしたい場合におすすめのエギになります。
まとめ
アオリイカをはじめとしたターゲットを狙う、エギの選択方法と釣具屋店員様がオススメするエギを紹介してきました。餌木はその日の状況に応じて使い分けることで、釣果を伸ばすことができます。エギ選びも楽しみながら、よりディープなエギングを味わってみませんか?