新発売リール シマノ ツインパワー24の解説 村田基さんも絶賛
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20ツインパワーの登場から4年が経ち、ついに満を持して登場した24ツインパワーの特徴を詳しく解説します!あのYouTubeでも有名な「日本一忙しい釣具屋のオヤジ」かつ日本が誇るプロ釣り師である村田基さんも絶賛したスピニングリールです。これからのマダイシーズンや青物ジギングでは大活躍するリールになるでしょう。売り切れ必至です

シマノ ツインパワーとは(24 TWIN POWER)

シマノのスピニングリールの頂点である「ステラ」に次ぐ、ハイエンドモデルが「ツインパワー」です。

初登場は1987年。なんと37年もの歴史があるシマノのリールブランドで、派生モデルを除くと24ツインパワーは12代目にあたるモデルとなります。

シマノのスピニングリールには
・剛性を追求したコアソリッドシリーズ
・レスポンスを追求したクイックレスポンスシリーズ

の2系統が存在し、24ツインパワーは22ステラと同じくコアソリッドシリーズとなります。

歴代ツインパワーのコンセプトは「質実剛健」これまでもタフな使用に耐える高剛性なモデルをリリースしてきました。「質実剛健」とは飾り気がなく、真面目で逞しいことを指す言葉です

またツインパワーには、
・汎用性の高い無印モデル
・耐久性特化型のXDモデル(eXtra Durability)

・ソルト(特にジギング)での使用に特化したのSWモデル(Salt Water)
の3つのモデルがあり、今回ご紹介するのは最も汎用性の高い無印モデルです。それでは詳しく見ていきましょう。

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シマノ24ツインパワーの特徴

デザイン

前モデルの20ツインパワーはガンメタを基調にゴールドの差し色が入ったアグレッシブなデザインでしたが、24ツインパワーはガンメタ・シルバーを基調としたシマノらしいシックで重厚なデザインとなっています。ツインパワーのコンセプトである「質実剛健」を体現したかのようなデザインとなっています。

リールの重量について

2500番台で比較すると重量は210gとなっており、22ステラの205gには及ばないものの、剛性を追求したコアソリッドシリーズのモデルとしては比較的軽く仕上がっています。ちなみに下位モデルの23ストラディックは220g、21アルテグラは225gとなっています。剛性が高く軽いのは高評価です

機能

24ツインパワーには実に18もの機能が搭載されています。5つの新規搭載機能については後ほど詳しく解説します。

20ツインパワー
・搭載機能 HAGANE GEAR
・HAGANE BODY
・マイクロモジュールギアⅡ
・X SHIP
・サイレントドライブ
・Xプロテクト
・Gフリーボディ
・AR-Cスプール
・ロングストロークスプール
・CI4+
・リジッドサポートドラグ
・S A-RB
・ワンピースベール

24ツインパワー
・新規搭載機能 インフィニティループ
・アンチツイストフィン
・インフィニティクロス
・インフィニティドライブ
・DURAクロス

最強の上位モデル 22ステラとの違い

22ステラとの最大の違いはボディの材質です。22ステラが全金属ボディであるのに対して、24ツインパワーは金属と樹脂ボディを組み合わせた「半プラボディ」となっており、ボディ剛性に関しては一歩劣ると言えます(十分剛性は高いです)

他にもベイルアームの材質が異なり、22ステラはチタン製、24ツインパワーはステンレス製となっており、ステラの方がより軽量となっています。ステラはシマノスピニングリールのフラッグシップモデル(最上位)だけあり、ツインパワーを一歩超えています

下位モデル 23ストラディックとの違い

23ストラディックとの最大との違いはインフィニティループ(密巻き)が非搭載となることです。またローターの材質も異なります。23ストラディックは樹脂製24ツインパワーは金属製のため、24ツインパワーの方がローターの剛性が高くなっています。

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前モデル「20ツインパワー」から進化した点

インフィニティループ

24ツインパワー最大のトピックはこのインフィニティループと言えるでしょう。

インフィニティループは、巻取り時にスプールの上下動をゆっくりと行って「密巻き」することで、キャスト時のライン放出抵抗を大幅に低減させ、キャストフィーリング・飛距離を向上させるという技術で、22ステラには先行で搭載されていましたが、今回24ツインパワーにも搭載されました。

22ステラ登場時にも話題となったインフィニティループですが、実は20年以上前のミレニアムステラ、01ステラ、04ステラには「スーパースローオシュレート」という密巻き機構が搭載されていました。

スーパースローオシュレートはラインの放出抵抗を抑えることによって心地良いキャストフィールが得られましたが、一方でラインの食い込み等のライントラブルが多発してしまい、後継機である07ステラでは採用されなかったという経緯があります。

その後、長い時を経てライントラブルを軽減する「AR-Cスプール」と「アンチツイストフィン」を組み合わせ、再度密巻きにチャレンジしてきました。職人魂を感じますね!

アンチツイストフィン

ラインローラー付近に弾性体のフィンを設置し、ラインのたるみを抑えることで、ラインがヨレたまま巻き付けられる現象を軽減する技術です。

密巻きを復活させた24ツインパワーにとってアンチツイストフィンはライントラブル防止のために必須の機能と言えるかも知れません。

インフィニティクロス

ギアの設計・製造を工夫し、ドライブギアとピニオンギアの接地面積を広げることにより、ギアの破損を防止する技術です。

これによってギアの劣化が抑えられ、良好な巻き心地が長持ちします。

リールを使用している時に一番気になるのは、やはり「巻き感」「ゴリ感」ではないかと思いますので、巻き感の劣化を防止する機能が追加されたのは嬉しいポイントですね。

インフィニティドライブ

従来のリールはメインシャフトをピニオンギアで支持していましたが、ピニオンギアとは別の特殊低摩擦ブッシュで支持することによって、摺動抵抗を大幅に抑えるという技術です。

スピニングリールにおいてメインシャフトの上下動はフィーリングに大きく関係する部分なので、この部分にもテコ入れしてきたシマノはさすがだと思います。感動します

デュラクロス

ドラグワッシャに新素材を使用することによって、滑り出しの滑らかさはそのままに、耐摩耗性を従来の10倍以上に向上させるという技術です。これは「質実剛健」がコンセプトであるツインパワーらしい進化と言えるでしょう。

ライバル ダイワ「24セルテート」との比較

ライバルであるダイワ 24セルテートと比較すると以下のような違いがあります。

キャストフィーリング

24ツインパワーは
・ロングストロークスプール
・インフィニティループ

を搭載しているため、キャストフィーリングにおいては24ツインパワーが一歩先を行っています。

ローターの剛性

24セルテートが樹脂ローターを採用しているのに対して、24ツインパワーが金属ローターを採用しており、ローターの剛性においても24ツインパワーの方が優れていると言えます。
この特性の違いは特に重い負荷のルアーをパワフルにリトリーブする時や大物とのファイト時に顕著に表れます。

ローターのレスポンス

24ツインパワーの金属ローターは剛性が高い反面、重量が重いという特徴もあります。その点、24セルテートは樹脂ローターを採用しているため重量が軽く、ローターのレスポンス(巻き出しの軽さ)においては24セルテートの方が優れていると言えます。


この特性の違いは特に軽い負荷のルアーをゆっくりとリトリーブする時に顕著に表れ、ローターのレスポンスが良ければリトリーブ中の微かな変化も感じ取る事ができます。

ボディ剛性

24ツインパワーが金属+樹脂ボディの「半プラボディ」であるのに対して、24セルテートは全金属ボディとなっており、優れたボディ剛性を有しています。

ドラグ性能

24ツインパワーはリジッドサポートドラグを採用しており、スプールを2つのボールベアリングで支持している上、DURAクロスも採用しており、ドラグワッシャの耐久性が高くなっているため、ドラグ性能においては24ツインパワーの方が優れています。

24ツインパワーの番手

24ツインパワーの番手は下表の通りで、小型魚から大型魚まで対応できるラインナップとなっています。22ステラと比較するとC2000番台などの小型モデルの選択肢が若干少なめですが、大型モデルについて22ステラにはない4000PGが設定され、充実のラインナップとなっています。

24ツインパワーは剛性を追求したコアソリッドシリーズのリールなので、大型モデルのラインナップが充実している点は嬉しいですね。

番手PEライン糸巻量(m)巻上長自重用途
C2000S0.6-150, 0.8-110, 1-8075cm175g
C2500SXG0.6-200, 0.8-150, 1-12086cm180g
2500S0.6-200, 0.8-150, 1-12075cm210g
2500SHG0.6-200, 0.8-150, 1-12086cm210g
C30001-400, 1.5-270, 2-20075cm215g
C3000MHG1-190, 1.2-150, 1.5-12086cm215g
C3000XG1-400, 1.5-270, 2-20094cm215gこれ買いました!
3000MHG1-190, 1.2-150, 1.5-12084cm235g
4000M1.2-250, 1.5-200, 2-15087cm260g2024年5月発売予定
4000PG1-490, 1.5-320, 2-24072cm265g2024年5月発売予定
4000MHG1.2-250, 1.5-200, 2-15093cm260g2024年5月発売予定
4000XG1-490, 1.5-320, 2-240101cm260g2024年5月発売予定
C5000XG1.5-400, 2-300, 3-200101cm265g2024年5月発売予定

24 ツインパワー C3000XGのインプレ

ヴァンキッシュには叶いませんが、とにかく軽いです。そしてカッコいい・・・・・!!ベイルも細くなっている印象で軽量化をしっかり図ったのでしょう。

ダイワのカルディアとかと比較すると一発でスリムだなぁと分かります。見た感じ外見は、ほぼステラです。メタリックなボディに所々にゴールド色をまとっていますので、その点が違うだけです。

ドラグはさすがシマノ!と言わざるを得なく、時計のように細かいです。こだわった細やかなドラグ設定ができそうです。

状況によって微調整できる幅が半端ないです!巻き心地はXG(エキストラハイギア)なのでスタートが重いかな?とイメージしてましたが、大変スムーズです。

中級クラスのリールとはレベルが違う印象を受けました。これなら、大型の魚をかけてもスムーズに上げることができそうです。また実釣をしたら、追記します

24 ツインパワー C3000XGを選んだ理由

私のフィールドは宮城県沖である仙台湾、金華山沖、それから福島県沖が多いです。

海の深さとしては30m~80mくらいの幅でLJ(ライトジギング)からSLJ(スーパライトジギング)となります。釣れる魚は結構豊富で、時期によりますがマダイ、青物、ヒラメ、カレイ、マゴチ、太刀魚、メバル、アイナメ、ホウボウ、カナガシラ、トラフグ、ショウサイ、マゾイ、マダラ、イカ、タコ、シーバス、マグロなどです。2023年~2024年はマトウダイやマハタも入ってきておりお魚パラダイスになってます。

春~秋まではマダイや青物がターゲットになりますが、結構サイズがデカくパワーがあるので、まず軽さより剛性の高いリールが選択肢に入りました。シマノですと、22ステラかツインパワー、ダイワですと24セルテートかソルティガになりますが、ステラ・ソルティガは予算オーバー・・・

24セルテートは金属ボディなので強さはあります。また巻きはじめもツインパワーより軽い印象があります。

ただ大型の魚をかけたときは、ロータ剛性で24ツインパワーが勝りますし、ドラグ性能もよい、巻き感もヌルヌルとしており、もはや好みではありますがツインパワーにしました。

魚を釣るまではセルテートが勝るような気もしますが、魚を掛けてからの安定感はやはりツインパワーにあると思ってます。そこは自転車ギアも作成する、シマノの職人なので、細やかな部分でこだわりがあると個人的に感じているからです。

C3000XGはひと巻きで94cmなので手返しがよいです。水深40m~50mラインであればノーマルギアであるC3000でもよいのですが、私は払い出し側で100mくらいラインを出すのでXGを選択しました。

またC3000XGはPE1号を400m巻けます。私としては300mくらいでよいのですが、2000~2500番台ですと不安な巻量ですし、3000MHGですと1号が190mです。0.6号~0.8号を巻くなら200m以上まけると思いますが、ラインは1号も使うので、悩んだ結果C3000XGとしました。

下巻きが必要な分少し重くなりますが、大は小を兼ねます。汎用性が高いということで選択しました!

せっかくなのでPEラインも拘ってみました

YGK よつあみ PEライン 鯛ラバーカスタムPE ボーンラッシュ

名前から強そうでしょ?少々高いですが、耐久性とラインの細さは他社の追従を許しません。最強のPEラインです!

同メーカーのジグマンと比べても、ラインの寿命がまったく違います。ラインの細さは釣果につながりますし、強く切れません!1回買ってしまえば半年以上は使えます。300mあれば反転して使うこともできますので経済的です。

まとめ

24ツインパワーは持ち前の高剛性なフィーリングに加え、インフィニティループによる爽快なキャストフィーリングも身につけた非常に注目度の高いリールとなっています。

すでに店頭でも発売されていますので、是非一度手にとって「質実剛健」なフィーリングをチェックしてみてください!大物狙いには間違いないスピニングリールです!

前モデルのツインパワーも価格が下がってきたのでかなりお買い得ですよ

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