今回も現役の釣具屋店員である京太郎さんにシマノ ツインパワーをヒアリングしてきました。
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人気が抜群に高い20ツインパワーとは?
SHIMANO(シマノ)から発売されている20ツインパワーは中堅リールとして多くのアングラーに長い期間、支持されています。ファンの中には上位機種であるステラより、番手違いでツインパワーを2台もつユーザもいるほどです。特に大型魚とのファイトには圧倒的な安心感があります
TWIN POWERはシマノリールのフラッグシップいわゆる象徴的存在である「ステラ」系統の作りでシルキーな巻き心地やしっかりとした「高剛性」が売りになっているスピニングリールになります。特に青物やシーバスとのパワーファイトシーンでは大変心強い味方となります
ツインパワーはSHIMANOリールの中でも35年の歴史をもち進化を続けてきたリールなんです
はじめに20ツインパワーは、先代である15ツインパワーと比較してどこがメインで変わったのか解説していきます。
24ツインパワーも発売になったので記載
先代15ツインパワーから見た進化・変更点
ローター部の素材が樹脂からアルミへ
まず注目していただきたいのがこの「金属ローター」になります。先代15ツインパワーでは素材が「樹脂製」のローターでした。そのため剛性に欠け、負荷がかかった状態でのライン巻取りはローターが撓み(タワミ)がでたり歪みが出たりなんとも頼りない感じでした。
それが20ツインパワーに進化しアルミ製ですが金属ローターが搭載されました。これにより弱点であった剛性が飛躍的に向上し、大物とのファイトにゆとりが生まれました。
スプールの縦幅が長くなり、飛距離が向上
スプール幅が縦長状態になっているスプールを「ロングストロークスプール」と呼び18ステラから初搭載された機構になります。
スプールがこれまでのものより縦長になったことでスプールの縦幅(ストローク)も広がり、飛距離を伸ばせるという機構です。なんとC3000比較では従来比で5%の飛距離向上となったそうです
5%は数字にすると小さく感じますが、例えば遠投100mが105mに伸びますので素晴らしいアドバンテージになります
15ツインパワーと比較した場合は、20ツインパワーはロングストロークスプールを搭載したことにより約4%の飛距離向上を実現しています
ロングストロークスプールになったことでラインがスプールエッジに触れた時の放出抵抗が小さくなり、より飛距離を伸ばすことができるようになっています
新設計HAGANEギアでギア強度アップ
18ステラから搭載された新設計の「HAGANEギア」が20ツインパワーにも導入され、さらにギア強度が向上しました。
15ツインパワーと比較した場合、例えば20ツインパワー2500番ボディのギア強度が15ツインパワー4000番ボディのギア強度に匹敵するといわれています。
つまり同じ番手でも旧HAGANEギアから比べ、新HAGANEギアは1つ上のボディサイズに搭載されているギアと同等の強度になったということになります!
最強の防水機能Xプロテクト
20ツインパワーには、防水規格IPX8相当の防水機能が装備されています
「IPX」とはiphoneをはじめとするスマホにもよく利用されている防水の規格です。IPX8とはレベルとして「IPX7以上かつメーカーと使用者間の取り決め」とされている等級です。IPXは0〜8までの等級ですから、なんと最上位に位置するということです
ではIPX7とはどのような水没防御力かというと、
「規定の圧力、時間で水没しても水が侵入しない」とされています。
その規定の圧力は「水面下15cm~1m」で30分間です。それIPX8は以上ということです
1点注意としては、防水規格IPX8相当なので近いといった意味合いであることです。
いずれにせよリール等の機械にとって塩を含む海水は最も天敵です。鉄壁の防水機能はリールの寿命を間違いなく伸ばします。安心して使えますね
20ツインパワー(4000XG)を実際に使用してみた
剛性が売りの20ツインパワー(4000XG)をショアジギング・青物で使用してみました。
ファッション性
ツインパワーは、金(ゴールド)の差し色が入ったガンメタ基調の配色になっています。
好みは分かれそうですが、私は好きなデザインです!ステラSWとも配色が似ていてゴージャスではないでしょうか。
シルキーな巻き心地
さすが!と言わざるを得ないノイズを全く感じない巻き心地です。15ツインパワーにはなかったマイクロモジュールギアⅡとサイレントドライブの恩恵に寄るものでしょう。ラインを巻いていて気持ちが良いものになっています。
ボディ剛性
次は剛性です。60㎝クラスのワラサや無数の青物やシーバスを何本か釣りましたが、余裕でゴリゴリ巻いてくることができます。気になる「半プラボディ」についてですが、正直皆さん気にしすぎではないかというぐらいに安心できる剛性感です。
むしろ、半プラボディよりも金属ローターになったことによる剛性強化の恩恵のほうが大きいのではないかと感じました。当然、ボディがフルメタルになるのに越したことはありませんが…
滑り出しの良いドラグ
リジッドサポートドラグが搭載されていることにより、ドラグ機能のライン放出が滑らかで安定したやり取りができます。特に引きの強い青物とのファイトでは戦況を有利に導いてくれる優秀な機能でした
20ツインパワーがフィットする釣りとは
20ツインパワーはC2000番~C5000番までラインナップされていますが、すべての釣りに向いているわけではありません。
フィットする釣り
20ツインパワーは中型以上の魚と対峙するような釣りに向いていると感じます。
インプレでも述べたとおり、剛性はしっかりとしているので、青物・シーバス・フラットフィッシュ・根魚・サクラマス等の釣りには最適でしょう。
モデルとしてはC3000番~C5000番あたりが人気となっており店頭でもよく売れています
フィットしない釣り
反対に「アジング」や「メバリング」等のライトゲームにはもったいないリールでしょう。
理由は単純でパワーや剛性がある分、重量がやや重いからです。
金属パーツが多めなので仕方がないのですが、それでも半プラボディになったことで使用用途は広がったのは事実です。
軽さは感度に直結しますので、繊細なアタリを感じる釣りにおいてはクイックレスポンスが搭載されている「ヴァンキッシュ」や「ヴァンフォード」など軽量なリールがおすすめです
まとめ
以上20ツインパワーについて述べてきました。結論、20ツインパワーはシマノの歴史が詰まった大変良いリールです!価格が高く、ステラには手が出ないけれど、強いリールが欲しい方にはオススメしたい高コスパなリールです。
ぜひ、20ツインパワーでたくさんの魚とファイトを楽しんで下さいね!