
釣り魚を美味しく長期間食べるには魚の鮮度維持が欠かせません。以前は鮮魚革命水であるリブウォーターが手に入ったので、魚にスプレーすることで、鮮度を維持することができましたが、現在は販売停止になっており、業務用しか手に入りません。
実は魚の鮮度管理で本当に重要なのは「水そのもの」ではなく「雑菌コントロール」です。リブウォーターが入手できない今、「パストリーゼ77」はその選択肢になり得るのか、仕組みから検証します。
目次
リブウォーターの本来の役割とは
リブウォーターの本質は、水質そのものよりも「雑菌の増殖を抑制すること」にあります。魚の腐敗は主に表面から進行するため、いかに菌の繁殖スピードを抑えるかが鍵です。
魚の血は特に酸化しやすいので、残っていると腐敗スピードが速まります。魚を釣って血抜きを行い、さらに自宅に戻ったら「エラ取り」や「内臓除去」を推奨されるのは、このためです。
その後の保管として雑菌増殖を冷蔵保存やドリップ管理で抑える処置が必要です。
そこで登場していたのが鮮魚革命水「リブウォータ」です
リブウォータをスプレーすることで、魚の表面についた雑菌を高濃度ナノバブルで除去し、冷蔵庫で保存することで鮮度の良い状態が長続きしていたのです。
つまり、大事なのは"特別な水"ではなく、「雑菌をコントロールできる環境づくり」だったのです。この視点に立ち、思いついた代用品が「パストリーゼ77」です。みたことありますよね?
パストリーゼ77とは?
パストリーゼ77とは、株式会社ドーバー洋酒貿易が製造・販売している食品用アルコール製剤です。主成分は発酵アルコールで、アルコール濃度は77%に調整されています。強力な除菌力と高い揮発性を兼ね備えており、厨房や食品工場、家庭の調理現場まで幅広く使用されています。
特徴は「食品に直接使用できる」という点です。もちろん「魚の保存や刺身」にも使えます。まな板や包丁などの調理器具だけでなく、パンや果物などの表面にも使用可能とされています。アルコールは揮発後に残留しにくいため、乾燥すれば風味への影響が少ないのも利点です。
また、抗菌持続成分としてカテキンが配合されており、単なるアルコールスプレーとは異なる設計になっています。そのため、表面除菌という観点では非常に即効性が高い製品です。
ただし、保存液や浸漬用の水ではありません。あくまで「表面除菌用アルコール製剤」という位置付けを正しく理解して使うことが重要です。
パストリーゼ77を使った釣り魚の鮮度維持(熟成)方法
釣り魚の鮮度管理は「血抜き・除菌・温度管理」の3工程がとっても大事です。
魚を釣ったらすぐ行う事
魚を釣ったら速やかに血抜きを行い、冷海水で冷やしこみを行ってください。これを行うだけでも鮮度が長持ちし美味しく食べれる期間が伸びます。
釣り魚に「パストリーゼ77」をスプレーする手順

①自宅で内臓とエラを除去し水洗いをしてください。
②水洗いが終わったら、表面の水気をしっかりふき取りパストリーゼ77をかけまくります。
魚の皮目と腹の中にしっかりスプレーしましょう。
③1分ほどおいたら、キッチンペーパーで余計な水分をふき取ります。
④最後に魚をラップで、ぐる巻にして冷蔵庫や氷水を張ったクーラーボックスで保管します。水分の多い魚はリードなどペーパーも使ってください。
これで除菌状態が長続きしますので、魚が腐敗しにくくなり、リブウォーターのようにゆっくり熟成をすすめることができます。
できれば数日に1回スプレーし、1分たったらふき取る。その後保存するとよいでしょう。あとは適切な温度で魚を保存できれば、10日たっても新鮮な刺身が食べれます。
リブウォーターとパストリーゼ77 作用メカニズムの違い
リブウォーターは、「高濃度ナノバブル水と塩」の相乗作用によって、菌の細胞膜に物理的ダメージを与える仕組みです。微細な気泡が菌の周囲で作用し、浸透圧や物理的刺激によって菌を破壊(圧壊)しやすくするとされています。
一方、パストリーゼ77はアルコールによって菌のタンパク質を変性させ、細胞膜を破壊します。こちらは“化学的除菌”です。アルコールが触れた部分に即効性を発揮します。
整理すると次の違いがあります。
- リブウォーター
→ ナノバブル+塩による物理・浸透圧作用
→ 水環境の中で継続的に菌へ働きかける
- パストリーゼ77
→ アルコールによるタンパク変性
→ 接触した瞬間に作用し、揮発後は効果が続かない
| 比較項目 | リブウォーター | パストリーゼ77 |
|---|---|---|
| 主成分 | 高濃度ナノバブル水+塩 | 発酵アルコール(77%)+カテキン |
| 作用原理 | ナノバブルと浸透圧作用により菌を圧壊 | アルコールによるタンパク変性・細胞膜破壊 |
| アプローチ | 水環境内で継続的に作用 | 接触部分に即効除菌 |
| 効果の持続性 | 一定時間持続 | 揮発後は持続しない |
| 用途イメージ | 熟成・保存環境の最適化 | 熟成・表面除菌 |
| 代用可否 | — | 表面除菌用途のみ代用可能 |
| 注意点 | 現在入手困難 | 過剰使用は風味変化の可能性 |
よくある質問(FAQ)
パストリーゼ77をホントに釣り魚につかっても大丈夫なの?
パストリーゼ77はアルコール濃度77%の食品用アルコール製剤です。主成分は発酵アルコールで、食品添加物規格に適合しています。食品工場や魚屋さんでも使用されていますので、安心して使えます。
パストリーゼ77を使えば血抜きを省略できますか?
絶対にできません。パストリーゼ77は表面除菌のみに作用します。血液や内臓由来の腐敗は内部から進行するため、血抜きと内臓処理は鮮度管理の大前提です。アルコール除菌はあくまで補助的な工程と理解してください。
青魚(アジ・サバ・ブリなど)にも使えますか?
使えます。むしろ青魚は腐敗が早いため、初期処理時の表面除菌は効果的です。ただし、青魚特有の生臭さをアルコールが完全に消すわけではありません。血抜きと内臓処理の丁寧さが最も重要です。
スプレー後、すぐにラップして冷蔵庫に入れていいですか?
いいえ、数分程度アルコールを揮発させてから保存してください。揮発しきらない状態で密閉すると、アルコール臭が残ったり、表面が過度に乾燥する原因になります。ラップ等で包む前に、しっかり揮発させることが重要です。
刺身用のサクを保存する場合にも使えますか?
もちろん使えます。表面をスプレーしたら1分ほどおき余計な水分をふき取ってからラップにくるみ冷蔵保存してください
普通の消毒用アルコールでは代用できませんか?
食品添加物規格に適合していない消毒用アルコールは、食材への直接使用には適していません。パストリーゼ77は食品用として設計されているため、安全性が異なります。魚に使用する場合は必ず食品用を選んでください。
まとめ
パストリーゼ77は、リブウォーターの完全な代替品ではありません。しかし、役割を理解すれば有効な補助品になります。魚の保存に限らず、キッチンや手指の除菌・掃除などにも使えますので正しく理解し活用していきましょう
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本記事は、リブウォーターの代用品としてパストリーゼ77を活用する方法について、一般的な情報提供を目的として解説したものです。
食品への使用については、製品の公式情報および最新の表示内容を必ず確認してください。使用方法や保存環境によっては、品質劣化や風味変化が生じる可能性があります。
また、魚の鮮度や安全性は、個体差・処理方法・温度管理・衛生環境など多くの要因に左右されます。本記事の内容を参考に実践される場合は、自己責任のもと十分に注意して行ってください。
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